
もう5月なんだけど、冬のおすすめをさせてください
- 今年の11月から3月にはかけては、ほとんど雪山にはいかず、ひたすら高尾山のバリエーションルートを登っていた。
- あんなに賑わう高尾山なのに、バリエーションに入ると1日誰とも会わなくて静かで最高だし、バリエーションを登ったという達成感が強い。加えて、ハンモックという至高の休憩手段を組み合わせたのだ。
登山は夏がハイシーズンらしいが…
- 夏山登山って北アルプスの3000m級とかに行くことらしいじゃん。だから、登山って夏がハイシーズンみたいな。
- 私は北アルプスとかにあまり行ってないからわからない。ただ夏の北アルプスって難しいよね。特に主要ルート。数回の経験だけど、人が多すぎる。そして、温暖化の影響なのか暑すぎる。3000mって、海抜0mより18度も気温低いはず。なぜなら100m標高が上がるごとに、気温は0.6度下がるから。でも、全然暑い。去年針ノ木サーキットを歩いたけど、直射日光は強烈だし、体感は30度超えている気がする。暑すぎて熱中症になるかと思った。水もすごく沢山持たないといけない。もはや、夏がオフシーズンではないかと思った。
- ってわけで、冬をおすすめしたい。しかも低山。夏の低山は地獄だよ。暑すぎるし、虫も多い。でも、冬はカラッとしてて、虫もいない。藪も落ち着いてて、広葉樹林帯なら落葉して地形の見通しもよい。厳冬期の雪山登山もいいけど、手軽に楽しめる低山を勧めたい。冬はコンディション最高なのに、なぜか人も少ない。それもまた良い。
- ハチ、ヘビ、ダニ、ヒル、クマのリスクが少ない冬だからこそ、バリエーションをやってほしい。地図を読みながら、登山道のない尾根をじっくり上がっていく。もちろん低山といえど、バリとなると、崖や四つん這いにならないと登れないような急登が現れる。
- そこで、高尾山のバリエーションルートだ。一定の経験を積んだ登山者にはおすすめしたい。
- 上記の地図に有名なバリエーションルートが一定掲載されている。地図読みの実践も兼ねて、難易度の低いところからはじめるのがいいと思う。
- 下るのに躊躇するような傾斜は出てくるけど、ロープでの確保や懸垂下降が必要な崖や絶壁はなかった。
- とはいえ、最新の地形状況は変化する。
- 詳しくは、ヤマレコ・ヤマップの記録やビジターセンターの情報等、しっかりリサーチをして計画してほしい。そして、技術的に難しい箇所が出てきたら、撤退の判断をしてほしい。特に、バリエーションでは一般登山道とは違う総合力が試される。装備もしかり、しっかりと準備と経験を積んで挑んでほしい。
冬の低山ではハンモックしたい
- 詳しくは上記の本を読んでほしい。登山におけるハンモックの基礎が詰まっている。
- 買うのも読むのも面倒という人は以下の動画をまず見てほしい。筆者がハンモックの魅力をダイジェストで語っている。少しでも興味を持ったら、書籍を読むのがいいと思う。
設営場所と木へのダメージ
- ここで問題になるのがハンモックの設営場所だ。一般登山道では意外とハンモックを張れる場所が少ない。そして、ハンモックに馴染みのない登山者から顰蹙を買うことがある。
- 私自身は一度も小言を言われたことはないが、ハンモック経験者の中には注意を受けた方も一定数いるようだ。主なクレームは「木が傷む」ということだ。
- 鹿の食害や虫による森林の立ち枯れ問題は深刻である。木が傷んで腐ると、土砂崩れによる山の崩壊にもつながりかねない。だから、人間の手で木を傷つけることはなるべく避けたい。
- しかし、ハンモックによる木への影響はツリーストラップの幅が担保できていれば問題ないとされている。
Use straps that are 1 inch or wider. These straps made of webbing will limit girdling and bark damage.
Leave No Trace Skills: Hammock Camping - Leave No Trace
- 上記は、「アーボリスト(樹木医)」や「森林官(フォレスト・レンジャー)」、植物学者たちの学術的な調査・検証をもとに策定されている。
- もちろん、ツリーストラップの幅が広いに越したことはない。タオルや手ぬぐいをツリーストラップと樹皮の間に挟むのはより負担を軽減するものになる。
- では、国際的な基準を武器にしたところで、小言を言われたら反論するかといえば、否。そして、人目に触れやすい場所がハンモック場所として最適と認知されると、そこの環境負荷が高まる。同じ木でハンモックする人が増えると、木に影響は出るだろう。したがって、一般登山者の目につかない良きハンモック場を登山道の外側で探さなければならない。
- そこで、バリエーションルートなのだ。
よきハンモックスペースを探す
- 詳細地図のバリエーションルートをみて、自分の経験値と体力で登れそうなものを選定しよう。
- その中で、道中に良さそうな広場を探そう。
- 実際にそこに行ってみよう。
- 地図で表現される広場は、あらかた想定よりも広くて心地のいいところだったりする。
ハンモックを楽しむ
- 冬の澄んだ空気のなか、防寒着を最大まで着込み、ハンモックに揺られてほしい。驚くほど気持ちいいのだ。これは体験した人にしかわからない良さだ。きっといつまで揺られていたいと思う。
- 実際に私と一緒に冬のハンモックを体験した3名はハンモックにハマってしまった。私とともに、数時間山の中でハンモックに揺られていたからだ。しかもうち2名は下山後、ハンモックを購入し、それぞれソロでハンモックをするための日帰りハイクに出かけたのだ。
- ハンモックを楽しむのは至極シンプルだ。ハンモックの最適な高さや傾斜に調整したら、あとは自由だ。昼寝。持参したお菓子やパンを食べる。読書をする。コーヒーや紅茶を入れる。これで何時間でも揺られていられる。というか、揺られていたいと思う。
- 寒いので、読書をする際は手袋があるといいだろう。
- お湯を沸かすのには注意が必要だ。冬は空気が乾燥しているし、バリエーションは広葉樹のエリアでは落ち葉が堆積している。火器を使うことは山火事を招くリスクがある。昨今は山火事も多い。大きい保温ボトルにお湯をもって登るほうが山のためでもある。火器はエマージェンシーとして考えよう。
- あと、ハンモックは体が布で覆われるけど、とても寒い。防寒着だけでなく、テント泊で寝るときに敷くマットや寝袋を持っていくといいと思う。私は100cmにカットしたnemoのスイッチバックと、厳冬期用の寝袋を持っていく。スイッチバックは背中に敷いて、寝袋は首に巻いたり、布団のように上体に乗せている。
冬以外のハンモック
- ハンモックの涼しさを活かすなら、あたたかい季節のほうがいいのでは?
- それはその通りだが、樹林帯に停滞することの虫が厄介だ。
- 特に蚊、ブヨ、アブに纏わりつかれる。蚊帳やバグネットがついたハンモックがあると便利だが、乗り降りが大変だったりするので、行動が制限される。このあたりはトレードオフだ。
- 私は停滞時の虫が嫌だし、虫が活発な時期にバリエーションも登りたくないので、寒い時期が一番オススメしている。
最後に
- バリエーションは一定の登山技術や経験が要求されるものだ。万人に勧められるものではない。しっかり経験を積んでもらいたいし、地図読みができないから講習会に参加するして、一般登山道で経験を積んでほしい。登山は最後は自己責任。
- そういった一定の経験を踏まえた上で、まだハンモックに出会っていない人がいるならば、ほんとにぜひまじで1回やってほしい。ハンモックはツリーストラップとセットで15,000円くらいで買える。もちろん安価ではないが、他の登山道具に比べると、比較的な安価な部類に入るアクティビティだと思う。
- UL(ウルトラライト)なハンモックは結構デリケート。私はENO sub6を友人に貸して、一度破いたことがある。最初は少し生地厚のもののほうが安価だし、雑に扱えていいと思う。

- おすすめはENO ダブルネスト。でもちょっと重いし、大きいかも。スーパーサブがいいのかな。でもスーパーサブは生地が薄いんだよね〜





