東京モラルハザード

お腹がゆるいので、うんこを漏らさないことを目標に生きています。音楽を中心にカルチャー寄りの話題を書きます。

MORALITY IS DEAD

ひとり鍋をしたので、この季節にぴったりの曲を紹介する

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ひとり鍋をした

下北沢のお好み焼き屋で歌舞伎とヴィトゲンシュタインについて話した。そのとき、店内に流れていたBGMに一目惚れした。数週間後にそれがミドリだと知る。ミドリに出会って、はや6年が過ぎてしまった。月日が流れるのは早いものだ。

こんばんは、宇都宮です。
今日は、あまりにも寒くて、予定していた吉祥寺でのミドリカワ書房のライブを諦めて、家でひとり鍋をしました。

先週、6人でつついた鍋を1人でたべるのは、とてもさみしい。SAMiSHI...



寒くなってくると聴きたくなる曲

というわけで、衝動的に鍋したくなるこんな季節は、歌でも聴いて、耳と心で季節を感じよう。



ハンバートハンバート


なんと、youtubeにはライブ版が上がっている。素敵な時代に生まれてしまったもんだ。
こんなアーティスト知らないという方もいると思うが、「アセロラ体操」のCM曲は、彼らの歌である。アセロラ体操といえば、独特の歌声と、なぞの歌詞、不思議と元気になってしまうリズムで多く人をテレビに釘付けにしたと思う。しかし、ハンバートハンバートの醍醐味は、なんと言ってもゆったりテンポの曲にある。

特に、リンクを貼った「おなじ話」は、本当に染みこんでくる素敵な曲だと思う。
歌詞もよく出来ており、考察がしたくなる。

調べてみると、youtubeに他にもたくさん動画が上がっている。
是非聴いて、秋を感じてもらいたい。
そして、ライブにも行ってもらいたい。



星野源


だいぶメジャーになった星野源
残念ながら、YouTubeにはほとんど曲は上がっていない。
所属するビクターは、厳しいんだね!

紹介したかったのは、主に2ndアルバム「エピソード」からの曲。
特に、「ストーブ」という曲がいい。
曲名からして、いまの季節にぴったりねぇ〜。
ぜひタワレコにでも行って、視聴してもらいたい。

特に、2ndまでは、1音に対して1語しか歌わない歌い方を意識しており、そのスローペースではっきりした発語に、包み込みような悟った声と物語性のある歌詞が、ぐいぐいと作品世界に聴者を引っ張っていく。

いまだ私のlast.fmでは、もっとも聴いたアーティスト第一位から退かない、再生回数。恐るべき星野源

3rdアルバムは意外に元気な曲が多く、秋や冬に聴くという感じでもないので、この季節は特に2ndをおすすめしたい。

エピソード

エピソード




番外篇 風呂にまつわる曲

やっぱり、寒くなってくると普段シャワー派の私も湯船に浸かりたくなる。
浴場は古代ローマより人々の社交の場でもあり、それにまつわる曲は多い。
ここでは特にお気に入りの二曲を紹介したい。

ミドリカワ書房「銭湯の思い出」


無頼派J-popアーティスト、ミドリカワ書房のウツノミヤお気に入りの一曲。
すげー、あったかい気持ちになるよ。
ミドリカワ書房は、ほんと歌詞がいいね。良い。

くるり「温泉」


聴いてて、湯船につかったときのぶるっとした感覚になれる素晴らしい曲。
どうしてこんなにもシンプルに歌いあげてしまうのでしょうか。
銭湯行くと、無条件でこの歌が脳裏を過ぎるくらい、衝撃のある曲。
この曲を収録したくるりのアルバムは、この季節ぴったり。
ぜひ聴いてもらいたい。

言葉にならない、笑顔を見せてくれよ(通常盤)

言葉にならない、笑顔を見せてくれよ(通常盤)




toddle


ナンバーガール田渕ひさ子率いる、ロックバンドtoddle
荒削りな音に、不安定なボーカルを乗せてくる。なんとも、eastern youthやブラッドサースティ・ブッチャーズを感じさせるサウンド。
なぜか秋に聴きたくなる曲が多い。郷愁的なロックだと思う。
この季節に夜風にあたりながら、この曲を聴いていると、無性に悲しくなる。
原理はよくわからん。
歌詞の内容もよくわからん。
ちなみに、田渕ひさ子は、最近亡くなったブラッドサースティ・ブッチャーズのボーカルである吉村秀樹の奥さん。



キリンジ


改めて聴くと、秋というより、もっと冬っぽいかもしれない。
でも、キリンジはぜひ紹介したい。
これからの季節、ゆっくりひとり家で聴きたい。
暖かい歌声と上品なメロディライン。
なんというか、90年代のJ-popを感じずにはいられない。
たぶん、ストリングズの使いかたの問題だと思う。
解散がほんとに惜しい。



向井秀徳アコースティック&エレクトリック


また、向井かよ。
年中、向井じゃねーか。という感じでございますが、
それだけ向井秀徳が好きなのよーーーん。

特に、この季節はZAZENBOYSというバンド形態ではなく、
この向井秀徳個人による演奏がたまらなく恋しくなる。

YouTubeに上がっている彼の曲を延々とリピートしてしまう。
エレキギターの同じフレーズに、独特の抑揚とリズム感で言葉をのせていく。
すごい感傷的になれる。
右脳が刺激される。



忌野清志郎「スロー・バラード」


だんだん感傷的になれる曲合戦になってきた。
これはもう言わずと知れた名曲。
この「僕らの音楽」のサンボマスターのボーカル山口隆と共演した「スローバラード」は、ほんとに素晴らしくて、最初にリアルタイムでテレビで見た時は、震えが止まらなかったのを覚えている。体中が熱くなった。すごくソウルだと思った。これが上げられてから4年間も消されないのは、もう紛れも無く、これは人々に感動を与えるエネルギーをもった動画であるからだと運営が判断したからだ。違いない。ウツノミヤは勝手にそう解釈している。

とにかく、秋冬に聴くと身体がしびれるので、聴いてほしい。
いま聞き直して、またすごく熱くなってしまった。

忌野清志郎に関していえば、どの曲も素敵だが、
この季節に合わせるなら、バラードのみを集めたCDが出ているので、
そちらをチェックするのがいいと思う。

sings soul ballad

sings soul ballad





今回も、独断と偏見でアーティストを選んでみた。
見ての通り、ちょっとマイナーな邦楽アーティストを特集し、
通ぶってみた。別にそんなことはどうでもいい。
心の琴線に触れる曲やアーティストが一曲でも見つかると嬉しい。

この季節は特に感傷的になりやすく、
春並に自殺も多い。
みなさんも、メンタルの健康に留意しつつ、
ひとり寂しい孤独な秋冬を過ごしてくれることを
願ってやまない。

MORALITY IS DEAD