Future funkの流行について(Vaporwaveと比較しながら)
ウツノミヤです。
最近は、future funk(フューチャーファンク)ばかり聴いています。
現代のディスコって感じでいいですよね。
明るいダンスチューンが多く、単純にテンションが上がります。
ザ・EDMみたいに爆上がりはしないですけど、それくらいが良い年頃。
今年入って、アイドルの曲が自分の中で下火になってきて、すごいネット界隈の音楽がアツいわけです。
流行ってんの?future funk
フューチャーファンクとかVaporwave(ベイパーウェイブ)ってどれくらい流行ってるんですかね。
私の中では来てるけど、それは世の中ごとではないかも。
ちょっと調べてみました。
周りにある事実
ココ最近、この界隈を追っているので、自分の知ってる事実を並べます。
日本のネットレーベルであるピンクネオン東京が初のレイヴを開催。
ピンクネオン東京 | Free Listening on SoundCloud
🌙ピンクネオン東京初のパーティー🌙
— ミカヅキBIGWAVE (@mikazukiBIGWAVE) 2017年7月2日
「プレイ」 #プレイ0722
場所: 音楽喫茶「茶箱」
日時: 7/22(土) 15時〜21時
※当日はグッズの物販もあります pic.twitter.com/jtIfI2upFn
韓国ではnight tempoなどが定期的にイベント出演したり、現在はツアーに出ています。
韓国のowl festivalに参加したナイトテンポ氏
現在、セイラーチームでツアー中
Hello Friends!!
— NightTempo 🌙 (@nighttempo) 2017年8月3日
Sailor Team going to asia tour!
here is dates and places!!
see you soon my magical girls and boys!! 💖🎀🌙✨ #futurefunk #4ever pic.twitter.com/K4TlddMI9U
東京公演はすでに終えています。
参加した知り合い曰く、半分くらい欧米系の外国人だったと。
六本木という開催地が影響した可能性はありますが、日本人以上に海外で盛り上がっているカルチャーなのかなって感じはしますね。
海外では、Future Funkの雄、Skyler Spenceスカイラースペンス(旧: Saint pepsiセイントペプシ)が2015年にデビューし、フィジカルアルバムを出しました。
https://www.facebook.com/drinkyoung/
ネットからリアルに飛び出し、アメリカ全土を回るツアーを開催中です。
ペプシ時代も含め、彼の音楽を最高です。
※これは無料
keatscollective.bandcamp.com
毎日、1曲新しく曲を配信するYouTubeチャネル「Artzie Music」は登録者21.2万人(2017/09/30時点)です。
www.youtube.com
再生回数をもっとも稼いだ動画(曲)に至っては、440万再生を記録しています。
www.youtube.com
これだけの事象が集まっていると、なんとなく盛り上がっている気はしてきました。
数値で見てみる
さて、実際に数値で見ていきましょう。
Google Trendsで見てみました。
なんか、昔のほうが盛り上がってますね。国もアメリカだけでした。
さて、Futureとfunkの間に半角開けたほうではどうでしょうか?
2015年にちょっと盛り上がったところですね。
そこから多少ボリュームが上がっていますが、あまり盛り上がりを感じません。
しかも、国で見るとなぜかアフリカ。関係ない単語でアフリカが引っかかっているかもしれないので、都市別でもみます。
はい
アメリカ中心というか、スカイラースペンスがツアーで周りそうな都市ばかりですね。
ちなみに、アフリカは2005年にすごいボリュームきてます。そういう曲でも売れたのでしょうか?
ちなみに、日本では?
こんな感じです。2015年12月から右肩上がりになってきていますね。
比較をわかりやすくする上で、今年3月頃にPerfumeのおかけでボリュームが伸びたfuture bassを比較に出します。
こうしてみると、まだまだフューチャーファンクがメジャーでないことがわかりますね。
Vaporwaveはどうなの?
フューチャーファンクの派生元とされるVaporwave(ヴェイパーウェーブ)はどうなのでしょうか?
なんと驚きの差が。
2014年に急激に上がってから、ものすごい勢いで伸びてます。
国は、アメリカ、オーストラリラがメインのようですね。
キーワード人気は、aesthetic
aestheticってなにって話なんだけど、こういうことです。
aesthetic - Google 検索
本来、英語でただ「美的」って意味なのに、もはや別の意味もつほどに音楽ではなく、アートとしてのシンボルも持つようになりました。
Vaporwaveは、音楽としてだけでなく、アートワークやカルチャーにまで成長しています。
ボリュームの成長は、それを象徴した結果でしょう。
個人的にVaporwaveって、1990年代のグランジ音楽みたいに鬱屈とした社会に対してのアンチ音楽感があって、全体的に暗くて踊れないので、そんなに聴かないです。
つまり、詳細に語れるほど、詳しくないです。
話を戻します。
Vaporwaveすら、日本では聞かないですよね。それか私の交友関係が狭いか。
はい。
日本でも、噂になってますね。フューチャーファンクよりは。
地方でいうと、東京と大阪メインですね。
若者のコアカルチャーという感じでしょうか。
一応、実数で見ます。
世界
圧倒的だね、Vaporwave
日本
悲しいね、future funk
はい。以上です。
結論:「そんな流行ってない」
私の中では盛り上がっているとはいえ、実際はまだまだでした。
1,000以下のボリュームって、日本全国で月間に1,000しかGoogleに打ち込まれてないってことです。
【まじでchill】やさしいhiphopのYouTube Live動画は、作業におすすめ
春から梅雨へ。
なーんか湿気を感じる季節になりましたね。
こういう時期は夏っぽいカラっとした曲を聴いても、テンションが上がらんものです。
しかし、湿度と同調すると案外過ごしやすいもので。
今回は、そんなひんやり・じんわり・やさしく集中させてくれる作業用BGMを紹介します。
College Music の Lofi hip hop radio(ロウファイ ヒップホップ レディオ)
www.youtube.com
なんか最近やたら、YouTubeのレコメンドに上がってくる。
聴いてみると、実に良い。
作業するのに、丁度良いbeat。
気持ちが安定する。
平均500人くらいの人が観てます。
著作権的にどうかわからないんだけど、毎日(下手したら年中無休)やってます。
曲名も左上に表示されるので、便利。
最近、私はVapor waveとかに傾倒しているので、特にこういうbeatは響きます。
ジブリのキャラが延々何かをノートに書いてるのも、素敵VJっす。
ambition の Lofi Hiphop Radio
www.youtube.com
こっちのほうがいつも視聴数が多い。でも、こっちより1番目に紹介したほうが選曲がいい気がします。
College Musicがしっくり来ないってときに、時々切り替えると吉。
Chillhop Music
www.youtube.com
おそらくココが元祖。
選曲も1番良い。いつも5,000人くらい視聴している。
ここも年中無休で営業してる。
ってか、Lofi hip hopってなに?
正直よくわかんないけど、future funkやVapor waveの血筋だと思う。
- モチーフに日本のアニメが使われがち。
- 古い曲のサンプリングっぽい。
- 何か音が古い。
これはそっち系でしょ。
打ってるビートがhiphopってこと?
bandcampで調べると、下記のような結果。
Tag lo-fi hip-hop | Bandcamp
vhsの文字や、future funk系のジャケットが並びます。
Vapor waveとかって、日本で流行ってるんですかね?
だれかイベント紹介してーーーー!
ゆらゆら揺れながら、過ごしたい。
それとも、アメリカのネットgeekたち発祥だから、bedroom musicなんですかね!?
だれか教えてーーー。
usnk.hateblo.jp
バーグのまきのさんがハマっているらしい。
togetter.com
2012年にはすでに、ヴェイパーウェーブ論争が…。
ヴェイパーウェイヴ - Wikipedia
出典を見る限り、2012年くらいから頭角を現してきた模様。
2015年あたりに再燃してるみたいね。
今年も来てる感じがするから、今年も来る。
と思ったら、どんどん来てる!
ますます楽しみだね!
夏はアツいビートが聴きたい
【インドのやばいEDM】私はアイカツからバングラ・ビートに出会い、トランスしました。
東京はビル街を吹き抜ける風が冷たくて、心まで冷たくなってしまいそうだね。
そんなときは、暖かい地域の音楽を聴くに限る。
しかも、カラダが動き出すようなリズムがいいね。
ということで、インドの最新EDM(電子音楽)を紹介するよ。
インドにたどり着くまでの流れ
知り合いの家に男3人集まり、SYSTEM7などのサイケトランスを流しながら、ちびちびとお酒を飲んでいた。
音楽の話は楽しい。それだけで、延々と飲んでいられる。
ちょうど本棚にこの本が入っておった。
HELLO Mu WORLD+
~アイカツ曲でたどる音楽ジャンル~
http://watashiha.zombie.jp/hmw/
練乳さんが書かれたアイカツの曲に似た一般曲を紹介してくれる本だ。
最近アイカツの90話まで見終えて、曲の幅広さとルーツが気になっていた。
自然と手が伸びた。
最初は、メタル系の曲のページを選んで読んでいた。
音楽への造詣とアイカツへの愛に深く感動した。
そこで、1番気になっていた曲について、読んでみた。
アイカツ史上類を見ない圧倒的違和感のライブステージ。
PandaBoY作曲の楽曲「Kira pata shining」(キラパタシャイニング)である。
アイカツ!ミュージックビデオ『Kira pata shining』をお届け♪ - YouTube
そのページではじめての単語に出会った。
「バングラ・ビート」
バングラ・ビートって何?
〈バングラ・ビート〉とは、ターバンとヒゲで有名なシーク教徒の多い、インド北西部とパキスタン北東部に跨るパンジャブ地方の農業収穫祭のパーティー音楽〈バングラ〉がもととなり、現代のイギリスで発展したポップ・ミュージックのこと。
バングラ・ビートって? - TOWER RECORDS ONLINE
※ここから引用しました。
あんまり詳しいことはわからないが、トゥンビ(Tumbi)と呼ばれる一弦楽器で「タンカ・タンカ・タンカ・タンカ↑・タンカ・タンカ・タンカ・タンカ↑」のフレーズを繰り返す。それが最大の特徴だと思われる。
世界的に最も有名なアーティストがPanjabi MC(パジャビ・MC)ということらしい。
詳しくは、こちらのリンクから。
ameblo.jp
聴いてみると、どれも単調でつまらない。というのが最初の印象であった。
聴いても聴いても、トゥンビの「タンカ・タンカ・タンカ・タンカ↑・タンカ・タンカ・タンカ・タンカ↑」
楽曲が変わって楽器が代わっても、「タンカ・タンカ・タンカ・タンカ↑・タンカ・タンカ・タンカ・タンカ↑」は健在。
Tumbi単独のタンカ・タンカ音は、↓のリンクの通り。
Tumbi medley - YouTube
しかし、聴いていると陶酔感が徐々に生まれてくる。
これぞ牧歌的な宗教音楽の原点というものではないでしょうか。
トランス。つまり、16ビートのリフの繰り返し。
恍惚音楽の頂点としてのトランスは、宗教音楽やプリミティブ・ミュージックの原点。
このトランスの感覚は、現代にリバイバルするクラブミュージック(=EDM)とリンクしていく文脈なのだ。
EDM以前の2000年代前半には、電子音楽の世界的再沸騰からPanjabi MCのヒットがあった。
(Panjabi MCは、2003年にMTV等で注目を浴びる)
しかし、電子音楽というカテゴリでは、日本におけるポップスの市民権を得るのは、2007年のPerfume人気からである。
Panjabi MCのヒットは、日本で大衆的スポットライトがあたることはなかった。
そして、2010年代。
衰えを知ることがない空前のEDMブームが日本に到来している。
名の知れたポップスのアーティストがアルバムを出せば、1曲はEDM的な編曲が存在する。
EXILEの楽曲をはじめ、2016年の紅白歌合戦がブームを表していたのではないか。
そう。いまこそ、バングラ・ビートなの。
EDM的なバングラ・ビート
レッツナチョ
Let’s Nacho Lyric Video - Kapoor & Sons| Sidharth| Alia| Badshah| Benny Dayal| Nucleya - YouTube
\Let’s Nacho/
EXILE顔負けのPV。圧倒的現代インド感。
最高のパーティのはじまりと、覚えやすいフレーズ。
少しブレイクコア
Bhayanak Atma feat. Gagan Mudgal
Bhayanak Atma feat. Gagan Mudgal - YouTube
これも…!アツいじゃないか(ちょっとコア寄りの選曲)
BASS Rani
BASS Rani - Aaja feat Avneet Khurmi & Guri Gangsta
Nucleya - BASS Rani - Aaja feat Avneet Khurmi & Guri Gangsta - YouTube
これもええじゃろ。
緩急が丁寧。
ちょっとAviciiっぽいよね。
NUCLEYA(ニュクレア)
これらの曲、作っているのは1人の男。
トラックメイカーの名は、NUCLEYA(ニュクレア)
インドでは若い世代に絶大な人気を得ているように思われる。
↓が2016年のYouTube FanFestの様子。
NUCLEYA @ YouTube FanFest India 2016 - YouTube
→なんか、客のノリが悪い。インドってもっとスゴイんじゃないのかな…。
とにかく、NUCLEYAのYouTubeチャンネルの曲をバシバシ聴いて、冬の寒さをふっ飛ばしてほしい。
ほんと、トランス感(踊れる感)がすごい。
B.R.E.E.D(ブリード)
それからB.R.E.E.D(ブリード)
www.edmhunters.com
こやつは、ムンバイ出身のDJ。完全に、ダブステップ。
パーティーチューンというよりは、もっとアングラ。
Trapみたいな方向も、ちらほら。
ただ、曲によってはしっかりと民族的ニュアンスが込められている。
↑のリンクから数曲無料でダウンロードできるから是非。
アンビエントなインド音楽も
Dualist Inquiry - Isoterra - YouTube
もはや、バングラ・ビートではないかもしれない。
すごくアンビエントで心地いいインドの電子音楽。
これもいいですぞ。
Dualist Inquiry
ユニットなのか?
Sahej Bakshというインド人のソロ・プロジェクトらしいっす。
www.last.fm
音源は、bandcampで無料。
ぜひこの機会に聴いてみては、どうでしょう?
DLは、こちら。
dualismrecords.bandcamp.com
インドとか関係なく、めっちゃカッコイイですね。
EDM寄りの曲は、少なめ。
以上、インドの最新電子音楽事情でした。
結構、海外サイト巡ったんだけど、関連アーティスト情報が全然見つからないんだよね。
インドのEDMシーンをもう少し深掘りしたいなぁ。
最後に、バングラ・ビートに導いてくれた曲のカッコイイリミックスです。
ご査収ください。
Kira・pata・shining (Aiobahn Ver.)
soundcloud.com
utsunomiya.hatenadiary.jp
utsunomiya.hatenadiary.jp
こんなのも、最近バズってたよね。
togetter.com
インド音楽そろそろ来ると思うんだけどな。