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東京モラルハザード

お腹がゆるいので、うんこを漏らさないことを目標に生きています。音楽を中心にカルチャー寄りの話題を書きます。

MORALITY IS DEAD

TOKYO DESIGNERS WEEK 2013の個人的ハイライト(学生ブース)

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前回の投稿の続き

前回は企業ブースの話のみ。
企業ブースは、お金をつかった製品の紹介という感があった。一方の学生ブースは、クリエイティブに勤しむ自由な発想と自己表現的で意図が読めないおもしろさがあった。学生はしがらみがなく、とにかく自由な発想で作品を作り上げていた。
その中でも、特に気に入ったものをあげていく。



工学院大学『ゆれる輪郭』


野外に反り立つ異様な白い物体。
遠目からは、ただの白い立体物に見えるが、近づくとそれは幾百もの白い布片によって構成されていた。風や人の出入りによって、形を変えるそれは、人や情報など社会のあらゆる移ろいに揺さぶられ、常に形を変える人の無垢な気持ちをそのままに表しているように見えた。
こう書くと、なんかアートっぽいなって気もしなくはないが、実際近くに寄ると、中に入ってみたくて仕方なくなる。すげー楽しそう。
ガソリンスタンドにある洗車機に入るようなワクワク感がある。車体全体が回転する巨大なモップに包まれるのを車内から眺めた時、後部座席に座っていた幼い私はすごく興奮したのを覚えている。
その記憶がよみがえるとともに、急激に中に入りたくなった。
幼稚園から小学生くらいの子どもたちがめちゃくちゃにはしゃぎながら、出たり入ったりを繰り返している。物体の中を駆け抜けていく。その中に入るのは恥ずかしく、ためらいがあった。しかし、入りたい気持ちが勝った。


中に入ると、視界が全て真っ白になった。周りがなにも見えなくなるくらいその白い布の密集率は高かった。一瞬、走ってきた子どもにぶつかるんじゃないかと不安になった。進むとすぐに視界が開けた。なんと真ん中には空洞の空間があったのだ。
予想を裏切られて、なぜかテンションが上がった。
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天井は丸く開かれていて、晴天が見えた。
このコントラストがまたキレイでね。
さらにテンション上がって写真撮った。
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この作品の意図するものもよくわかんなかったけど、とにかく楽しかったので取り上げてみた。
工学院大学すごい!

有名大学がすごいわけじゃない

野外は大型の展示が10個くらい。
室内にも30くらいあった。
多摩美だから、筑波大だからすごいということもなく、知らない名前の大学もおもしろいもんをいっぱい作ってた。
肩書きに縛られない生き方をしたいですね。
そんな中、地元静岡県の静岡文化芸術大学も10作品ほど展示していて、驚き!!
ウツノミヤが受験生だったころ、潰れる大学ランキングに載ってたあの大学が、なんと!
嬉しくなって話しこんでしまった。
そして、今回の展示で一番楽しかった展示に出会うこともできた。

静岡文化芸術大学『かおはなび』

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その名も、『かおはなび』
作品自体はいたってシンプル。ブースの壁に設置された筒に顔を当てるとその顔を撮影し、ブース内のスクリーンに自分の顔の花火があるというものものだ。
説明するのがめんどくさいので、ウツノミヤの顔花火を観ていただきたい。

ご覧いただけただろうか。
見事な『かおはなび』
これを表情を変えて何度も挑戦した。
なんども楽しい。みんな楽しい。
みんな幸せ。

おもしろい仕掛け

今回簡易で関心した仕掛けがあった。
崇城大学芸術学部の作品。
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0歳〜100歳までの人が各々書いた絵を壁中に貼り付けるという、なんかよくありそうな感じの作品。
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遠くから見たら、こんな感じ。


壁の丸の中に絵が設置してある。
遠くから観てもそれほど惹かれる展示ではない。
しかし…

1枚1枚の絵の上には牛乳瓶の底のような屈折レンズでカバーされており、絵を正面から観なければ何が描いてあるか、わからない。


今回のイベントでも、ブース内に多くの小さい作品を掲げる展示は多かったが、それ1つ1つに観客の関心を持たせるのは難しいと感じた。大抵、1つ1つの言葉や作品は風景として見過ごしてしまう。そういう意味で、この作品の仕掛けは1つ1つの絵に関心を向けるのにとっておきの仕掛けであった。しかも、正面から適性な角度で見入る観客の姿は、非常に熱心に鑑賞しているようにみえ、新しい客を呼ぶサクラに変換することもできる。
たった一枚のガラスで、こんなに人を惹きつける仕掛けが作れる。ウツノミヤにとっては大きな発見だった。

学生の作品には発見がいっぱい

企業と違って、出展者のイメージや観客の先入観に縛られない学生の作品は、非常に自由であった。もちろん、ひとつひとつの作品には完成度の差はあるものの、どれも発見を得られる素敵なクリエイティブだった。取り入れたい発想、制作スタイルがあった。なにより作った人自身がブースにいて、製作者から直接話を聞けるがおもしろい。自分が深読みしてみても、意外と意図がちがったり。そして、芸術学部の学生は専門に勉強しただけに、技法をいっぱい知ってる。それがおもしろい。
ウツノミヤ無知っす。
もっと勉強したいっす。
ああ、学生いいなあ。

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